皆さんこんにちは。
アリガッサマTVの清水です。
手付かずの自然が残る奄美大島の大ファンで何度も行ってます。
バニラエアが就航してからというもの関東、関西から行きやすくなりましたね。
そのバニラもピーチに合併し、今秋より運航再開が予定されています。
この4月に奄美大島に行ったとき、一匹の猫ちゃんに出会いました。
南の拠点、古仁屋港を一望出来る奄美瀬戸崎灯台にいたノネコです。
ちょっとブサカワちゃんですが、一目惚れですよ。
YouTubeでも動画を公開しています。
このネコちゃんの写真や動画をtwitterやinstagramで公開したところ複数の反響がありましたのでこの灯台付近に棲み着いているネコではないかと思われます。
次の旅行でもこの子に会いに行く予定を立ててますが、もし会えたら凄く嬉しいでしょう。
ところで奄美大島では世界自然遺産の登録を目指しているのはご存知でしょうか?
この世界自然遺産登録に向けて推進されているのがノネコの捕獲作業です。
奄美大島には特別天然記念物に指定されているアマミノクロウサギがいます。
このアマミノクロウサギをノネコたちが捕食してしまうのです。
ホンマにそうなのか?
と疑いたくなりますが、環境省が設置したカメラにもそのシーンが映ってますのでホンマやろね。
環境省HP
https://www.env.go.jp/nature/kisho/noneko.html
ネコは生涯にメスなら50匹以上を子を産むと言われてますから、繁殖力は凄まじいものです。
ですからアマミノクロウサギなどの希少動物が暮らす島の生態系を脅やかす存在として環境省→鹿児島県→奄美大島の5自治体というトップダウン方式で捕獲が指示されており年間300匹を目標に計画されています。
捕獲されたノネコは保護施設で一時的に収容(1週間)している間に引取先を探すが見つからない場合は安楽死させるという事で動物愛護団体や一部の愛猫家から批判されています。
公益財団法人どうぶつ基金HP
私の意見をここで申し上げますが、
世界自然遺産登録を目指し、島の繁栄を考えれば、
ノネコの捕獲や安楽死は致し方ない。
そういう考え方もあります。
それでアマミノクロウサギが絶滅しないというのであればやらざるを得ないでしょうが、ノネコを捕獲するスピードよりも繁殖するスピードのほうが早いかもしれませんね。
ここで申し上げたい事がもう一つありますが、
アマミノクロウサギだってノネコだって命には変わりない。
ということです。
違いって何なん?
それは特別天然記念物に指定されている動物とそうでない動物という…
違いってそれだけやん。
人間が勝手に動物の価値を決めているという事実。
動物たちにしてみればどうでもいい事を通り越して迷惑な話。
そもそもネコがノネコになったのも人間が自分たちの勝手な都合で捨てたからと言われています。
全て人間の手の内で動物の命運を決めてしまっているという事でしょう。
結論を言いますと、私はノネコの捕獲や安楽死に大手を振って反対は出来ない。
島の繁栄のためには世界自然遺産登録を是非ともやり遂げてほしいと思っている。
その目標を達成するための施策としてノネコの捕獲がいます。挙げられているならやらざるを得ない。
しかし、命の重さは平等である。
捕獲を推進する人たち、反対する人たちのなかでこの事をもし認識されていない人がいるのであればそれを認識した上で推進、反対をすべきだと思います。
ナンダカンダ言ってもまたこの子に逢いたいなぁ。
最後にネコの事を本文ではノネコと言いましたが、ノラネコじゃないの?
と、思われた方も多いのではないでしょうか?
ネコはネコでもノネコとノラネコは定義が違うようですのでここでご説明して最後の締めと致します。
ノラネコ→飼い主はいないが人間の居住地域付近に棲みつき、人間にエサをもらったりと人間に生活を依存しているネコの事をノラネコという。
ノネコ→飼い主もいなくて、山林など人里離れた場所に棲み、動物などを捕食し、全く人間に生活を依存していないネコの事をノネコという。奄美大島では人間に依存せずに特別天然記念物のアマミノクロウサギなどを捕食するノネコが問題視されている。
【了】
著者:清水きみひと(アリガッサマTV)
1974年大阪生まれ。
大学卒業後、物流会社に総合職として入社。トラック運転手や倉庫業務の実務経験を皮切りに国際複合一貫輸送のオペレーターとして北米、アジア向けの船舶手配、輸出入手配、梱包作業管理を一任され頭角を現すもストレスに負け退社。広告代理店に転職し、一から営業ノウハウを学ぶことになる。2014年初めて自分の会社を設立する。ライターとしてはまだまだ不十分だが、物流会社時代に培った体力と広告代理店時代に誓った”いいものを伝えていく”ポリシーを守り抜く所存で日々の仕事をこなしている。