みなさんこんにちは。
アリガッサマTVの清水でございます。
本日はリニューアルしたばかりの京阪男山ケーブルに乗ってきましたのでレポートします。
https://www.keihan.co.jp/traffic/cableline/

ここへは大阪からなら特急で枚方市か樟葉で準急あるいは普通に乗り換えます。
樟葉からなら二駅で八幡市です。

八幡市の駅前は普段は閑散としていますが、正月3が日は岩清水八幡宮への参詣客で非常に賑わいます。
さて、京阪本線の駅から徒歩1分のところに男山ケーブル八幡市駅があります。
しばし駅前で佇んでいると来ました!

これはこがね号のようですね。
なるほどこれはキンキラキンですわ。

京阪の特設ページでは神聖なる月(黄)のひかりをイメージしているようです。
サイドビューも前よりもきれいになった印象です。

OTOKOYAMA CABLEのロゴが入っておりますがもとの”SANDO CABLE”のロゴの跡も残っていて改造車であることが容易にわかります(製造年は2001年なので車齢18年)


車内もきれいにリニューアルされています。

発車ベルが鳴り、乗務員さんが乗り込み発車します。
ケーブルカーの場合は車内にいる乗務員さんは運転士ではありません。
なぜならレールの真ん中にあるケーブルを巻き上げたり下ろしたりすることで動く乗り物なので運転操作自体は山の上にある駅で係員が操作しています。
すなわち、車内にいる乗務員さんは安全監視のための保安員ということになります。
電車はケーブル八幡市駅を出発すると左へカーブし、急坂を駆け上がります。

ほどなくしてトンネルに入り対向列車とすれ違います。
こちらも赤くきれいにリニューアルされていますね。
記念乗車の人たちが何人かいるようです。
そしてほどなく鉄橋にさしかかりますが、恐ろしいほどの高さにあるようで下を見ると身震いしてしまいます。
でもこの鉄橋からの景色がこの路線のハイライトでしょう。
すぐに電車は男山山上駅に到着して終点となります。
ほどなくして八幡市駅に折り返しますが、もう一つの電車”あかね”に乗りたいので岩清水八幡宮に参詣してきます。
展望台で眼下の景色を見てから本殿に参拝します。


令和元年であることから少しばかり岩清水八幡宮も祝賀ムードが感じられます。


大晦日から正月3が日は境内はものすごい人でごった返すようです。
そして駅へ戻ると”あかね”がやってきました。


この電車のコンセプトは神聖な陽(赤)のひかりをイメージしているそうです。
こがねもそうですがどちらも内外装もイメージはプレミアムカーのデザインを大きく意識しているように感じましたね。
京阪ホールディングスのイメージアップに貢献してくれることを願います。

下りはさっき来た道をひたすら戻るだけですが、鉄橋で眼下の絶景を楽しみ、”こがね”のすれ違いを見てカーブを曲がればケーブル八幡市駅に到着します。
普段は保安関係のひとしかいないような閑散とした駅ではありますがこの日はリニューアル初日ということもあって、京阪の社員さんが他にも何人かいらっしゃって乗客にパンフレットを手渡したりしてPRされてました。

この路線は大正15年(1926年)に開通し、戦時中の休止時期を乗り越えて再開業してからも64年も走り続けています。
京阪電車は地元の通勤通学路線や京都への観光客へのアクセス路線として機能しており、プレミアムカーの導入などで”乗る魅力”も一段と増したと思いますが、沿線には観光資源もたくさんあり、今回の男山ケーブルのリニューアルはこういった観光開発のテコ入れにより新たな需要開拓を行おうという会社の意欲が大きく感じられました。
みなさんも新しくなった男山ケーブルに乗って岩清水八幡宮にいきませんか?
※おまけ画像


※取材日:令和元年6月19日(リニューアル開業当日)
※京阪男山ケーブルは令和元年10月1日付で石清水八幡宮参道ケーブルに改称され駅名もそれぞで改名されます。
【了】
著者:清水きみひと(アリガッサマTV)
1974年大阪生まれ。
大学卒業後、物流会社に総合職として入社。トラック運転手や倉庫業務の実務経験を皮切りに国際複合一貫輸送のオペレーターとして北米、アジア向けの船舶手配、輸出入手配、梱包作業管理を一任され頭角を現すもストレスに負け退社。広告代理店に転職し、一から営業ノウハウを学ぶことになる。2014年初めて自分の会社を設立する。ライターとしてはまだまだ不十分だが、物流会社時代に培った体力と広告代理店時代に誓った”いいものを伝えていく”ポリシーを守り抜く所存で日々の仕事をこなしている。